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安藤漢方薬局ブログ

2025年 2月

「かぜ」について③

感染症が重症化しやすい方もおられます。

「糖尿病」や「高血圧」といった生活習慣病やその他にも基礎疾患を持っている方は感染症が重症化しやすい傾向にあります。

免疫を下げるお薬(ステロイド剤、免疫抑制剤など)を使われている方も要注意です。

「かぜ」について①②に続き③をまとめとします。

かぜのウイルスや病原菌が侵入しやすい気道を守るためには、まず粘膜の状態をよくしておくことが重要です。

粘膜下の毛細血管が元気で血流のよいことが、かぜをひきにくい体づくりの第一歩です。

かぜと戦うのは「免疫細胞」ですが、免疫細胞は血液の中で働きます。

そして免疫細胞が活発に働くためには「体温」が必要になります。

体を冷やさない生活を心がけて「免疫細胞」を応援しましょう。

免疫の働きで大切なことは戦うだけではありません。

「戦いを止めること」が非常に大切なのです。

新型コロナウイルスの感染が拡大した際に「サイトカインストーム」(サイトカインの過剰産生)ということが話題になりました。

免疫細胞が戦った後に炎症が治まらない状態が続くと後遺症が残ることにも繋がります。

また「免疫の記憶」という側面では、一度戦った敵(ウイルス)のことを覚えておくことで、次からの感染に備えてくれます。

それが«抗体»です。

①②でも書きましたが、かぜはしっかりと最後まで治しきることが大切です。

感染症の症状が治まった状態でも、体の中は壊れた細胞や死んだウイルスなどのゴミ(老廃物)がまだたくさん残った状態です。

そのゴミ(老廃物)をしっかり片づけないと、そこから再び炎症が起こってかぜの再燃や後遺症にも繋がります。

老廃物をしっかり片付けて排出しましょう。

その作業を行うのもまた「免疫細胞」の働きです。

壊れた細胞を修復するために必要なのは「よい血液のめぐり」です。

老廃物を運び出して、新しい細胞を作る材料を運び出してくれます。

血流がしっかりとした体は細胞の修復(怪我の治りも同じです)が早くなります。

「血流」と「免疫」の視点からかぜを考えると、かぜの予防や治療に必要なことが見えてきます。

嵐山店 ひかり

自己免疫疾患、糖尿病、免疫低下のご相談は、京都市 西京区 安藤漢方薬局・薬舗

 

「かぜ」について②

かぜはしっかりと最後まで治すことが大切です。

熱が下がって咳や鼻水が治まると、かぜが治ったように思ってしまいますが、だるさが残っていたりします。

その状態はまだかぜが治りきっていないということです。

火事が収まったけれど、まだボヤがくすぶっている状態ということです。

この状態をそのままにしていると、かぜが再びぶり返してしまったり、もっとひどければ免疫が狂ってしまう原因になることがあります。

免疫が狂ってしまうと、免疫が自分自身を攻撃する「自己免疫疾患」というような病気につながることもあります。

«かぜは万病の元»、しっかり治すことが大切なのです。

では、しっかり治すためにはどうすればいいでしょうか。

かぜ薬を思い浮かべる方が多くいると思いますが、かぜ薬はかぜによって起こる症状を緩和するものであって治療薬ではありません。

かぜの原因であるウイルスや細菌と戦うのは私たち自身の免疫です。

熱が上がるのは免疫の働きを応援するため、くしゃみはウイルスなどを体の外に出そうとするため、鼻水は免疫が体の中を動きやすくするために水分の透過性を高めるために起こります。

つまり、かぜによって起こる症状はかぜを治そうとする治癒反応なのです。

なので解熱鎮痛剤だけに頼っていると、かぜを治すためには逆効果になることがあります。

ただ、苦しい状態が続くと体力も落ちてしまいますので、それを緩和するために解熱鎮痛剤は使用します。

かぜ薬に頼り切ってしまうのではなく、自然治癒力を高めることが大切です。

嵐山店 ひかり

自己免疫疾患、糖尿病、免疫低下のご相談は、京都市 西京区 安藤漢方薬局・薬舗