ある企業が、小学校6年生を対象にして免疫機能の維持の重要性を教える授業をしているそうです。
コロナウイルスの分類が5類に移行されましたが、幼い頃にマスク生活を余儀なくされた子供たちにとっては、マスク生活が習慣になってしまっています。
先日、地域の小学校の行事に参加した際も、マスクを外している子供が少なくて驚きました。
大人が思っている以上に、コロナ禍での生活は子供たちに大きな影響をもたらしていると思います。
コロナウイルスのような新型のウイルスに対しては、過剰な対策をしてしまうことは、一定時期ではやむを得ないかもしれません。
しかし、本来、私たち人間はウイルスや細菌と共存して進化してきました。
3年前には東京大学の研究チームが、健康な人の全身に少なくとも39種類のウイルスが居ついていることを突き止めた、と話題になりました。
インフルエンザウイルスのように潜伏期間が1~4日くらいのものだとすぐに発見できますが、健康な人の身体の中に「常在」して、何十年も潜伏し続けるウイルスもあります。
免疫細胞が少なく比較的寿命の長い神経細胞などに感染し、神経節の中に潜伏していて、疲労や加齢で免疫力が下がると動き出して悪さをするとされています。
身体の各臓器で見つかった常在ウイルスには、ヒトヘルペスウイルス7や帯状疱疹ウイルスだけでなく、RSウイルスやコロナウイルスの一種などもあったそうです。(もちろん個人差はいろいろですが)
私たちが生きていると同時に、ウイルスも、生物の細胞に取り付いて自らの遺伝情報を残そうと懸命に知恵を絞っているのかもしれません。
マスクやアルコール消毒をしていても、ウイルスをゼロにすることはできません。
とくに、外気温がどんどん高くなる季節は、大人にとっても子供にとってもウイルス以上に熱中症に留意していただきたいです。
そして過剰な感染症対策が、心と身体をむしばんで、感染症に弱い体質をつくっていないだろうか、と考える必要もあります。
何かあってから慌てるのではなく、日頃から免疫機能の維持を意識することが大切です。
元気な血液が身体の隅々まで巡ることで、免疫の力を正しく保つお手伝いができます。
嵐山店 ひかり