清凉寺(嵯峨釈迦堂)のお松明式は、毎年3月15日に行われています。
この日は、お釈迦様が入滅した(お亡くなりになった)日とされ、涅槃会(ねはんえ)の法要が行われます。
そしてそれに合わせて、春を呼ぶお松明式と大念仏狂言が奉納されます。
実際にはお釈迦様の入滅日は旧暦の2月15日とされ、新暦の現在は1ヶ月遅れの3月15日に行われているそうです。
お知り合いの方が狂言を披露されるとのことでしたので、訪れました。
この「嵯峨大念仏狂言」は国の重要無形民俗文化財に指定されています。
昨日私が観たのは「土蜘蛛」という演目でした。
台詞は無く、身振り手振りだけで芝居が進行するのが特徴的ですが、笛や太鼓の音に趣があり、ユーモラスな動きと面をつけた役者さんの芝居が大変面白かったです。
その後に、メインのお松明式がありました。
幸い風上のよい場所を確保することができました。
お松明式の主役となるのは、3本の松明でその高さはおよそ7mにもなり、豊作を願って付けられる天狗の顔に見立てた輪が印象的です。
そしてその3本の松明は、それぞれ早稲、中稲、晩稲に見立てられていて、燃え方によってその年の農作物の吉凶が占われるそうです。
まず護摩木を燃やした後に、大きな松明の中に火が投げ込まれました。
すごい迫力で、近くにいた子供が驚いて「怖い~」と泣いていました。
お松明の近くにいましたので炎の熱が伝わってきました。
すごい勢いで火の粉が舞い飛ぶさまが壮観で、邪気を払ってくれているように感じました。
また、お松明式は、お釈迦さまが荼毘に伏す様子を再現したものとも といわれています。
嵐山店 ひかり
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