先日、お茶のお稽古を見学させていただきました。
そこで普段何気に使っている言葉が、お茶の世界から生まれたことを知りました。
「あの人めちゃくちゃな運転しはるわぁ」、「めちゃくちゃおいしそうなケーキ!」などで「めちゃくちゃ」という言葉をよく使いませんか?
漢字で書くと「滅茶苦茶」、意味は「まったく筋道が通らないこと」、「前後を考えずに事を行なうこと」、「度を越していること」、また、そのさまです。
その「滅茶苦茶」も先程述べましたように、お茶の世界から生まれた言葉といわれています。
「客人に茶を出さない(無茶)」と、「出した茶が苦い(苦茶)」がくっついてできた言葉という説です。(関西では無茶より滅茶がよくつかわれますね)
昔の人はお茶をコミュニケーションのツールとしてたしなんでいたので、とても大切なものだったのでしょう。
なので相手にお茶を出さない、出しても苦いお茶ということは失礼な行為で、これが転じて、デタラメな事を意味するようになったというものです。
他にも仏教用語の「無作(むさ)」、もしくは、古語の「むさと」だとする説もあるそうで、「無作」は「人為的な働きのないこと」、「自然のまま」という意味で、「むさと」は「むやみに」、「うっかりと」という意味です。
いろいろな説がありますが、たいへん興味深いお話ですね。
嵐山店 ひかり
自己免疫疾患、糖尿病、免疫低下のご相談は、京都西京区 安藤漢方薬局