先日、大徳寺の特別公開に行ってきました。
大徳寺は、鎌倉時代末期に創建されのちに北朝の花園・南朝の後醍醐の両天皇の勅願所となり、嘉暦元年(1326年)法堂完成と同時に、龍宝山大徳寺と命名されました。
ご存知の方も多いと思いますが、大徳寺の広い境内には現在も約27の塔頭があり、塔頭ごとに季節の特別拝観が行われています。
今回の特別拝観は、大徳寺の山門・唐門・仏殿・法堂を間近に観ることができるはじめての機会とのことです。
朱塗りの山門「金毛閣」は、かつて千利休が2階の楼上に自身の木像を置いたことで豊臣秀吉の逆鱗に触れ、利休切腹の一因になったといわれています。
普段は閉ざされている門ですが、説明後に、その金毛閣を通って仏殿へ。
中国風伽藍の仏殿内の拝観は今回が初めてとのことです。
法堂の天井には、狩野探幽筆の龍が力強く踊っていました。
最後に、国宝の「唐門」をじっくりと見せていただきました。
極採色の彫刻や金具があしらわれた豪華さ、壮麗なことは見事です。
もとは、聚楽第にあったものを明治時代にこの場所に移建され、日光東照宮 日暮門の模型になったといわれます。
長い歴史の中で、何度も焼失したり移築されたりしながら、今日までこのような建造物が在り続けていることに感動をおぼえます。
この大徳寺本坊の伽藍特別公開は、2023年6月4日まで。
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