京都自然薬研究会の研修会に参加しました。
誠芳園薬局の新井吉秀先生に「血管内瘀血と血管外瘀血」というテーマでお話いただきました。
何らかの理由でこの流れが悪くなると、細胞は低栄養状態になり、間質の貪食細胞などの働きも悪くなって、老廃物の蓄積した汚れた間質液の中に細胞が浸された状態になります。
この状態が血管外瘀血であり、その結果、細胞の正常な働きが阻害され、誤作動や機能異常を起こし、種々の疾患を引き起こす要因になります。
駆瘀血剤は単に血液の浄化だけではなく、血管外の間質液を通じて行われる水分・ガス交換、栄養分・老廃物の運搬をスムーズにし、本来もって生まれた自然治癒力までも呼び起こすものと考えられます。
少し難しいお話ではありますが、漢方の駆瘀血剤は、慢性疾患や難治性の症状を改善するためにとても有効です。さらに自然薬「松寿仙」を組み合わせて使うことで、吸収を助け血管内皮細胞の働きを良くするということが理解できました。
嵐山店 みさお