東洋医学の古典に「傷寒論」というものがあります。西洋医学では冷えは治療の対象として見てくれませんが、東洋医学では古くから寒さで体が傷つくことを重要視してきました。まだまだ寒い日が続きますが、同じ寒さに対しても感受性は千差万別です。部分的に冷える方は腰痛、膝痛、神経痛などの痛みになって現れます。全体的に冷える方は、その場では耐えられても後からインフルエンザや風邪で寝込んだりすることが多いようです。その他にも明らかに冷えを感じていなくても実は冷えていて、原因のわからない不調として現れる方などもあります。冷え取りの方法は雑誌やテレビなどでもこの時期さかんに教えてくれますが、漢方を試されるのが結局いちばん早いと思います。
(桂店 ともき)