GW前半に奈良県宇陀市にあります森野旧薬園に行ってきました。
なんと開設は江戸中期の享保14年(1729)。
8代将軍徳川吉宗の国内産の漢方薬を普及させるという国策に貢献するために創園されました。
森野家では、吉野葛や薬草に加え、当園で自生するカタクリの根を精製した「かたくり粉」なども製造し、幕府に上納していたそうです。
明治以降は、新薬の大頭で多くの薬園が廃園を余儀なくされましたが、江戸時代の面影を残す希少な薬園ということから大正15年に、文化財史跡に指定されました。
現在も第20代当主によってたいせつに引き継がれ、吉野葛本舗の裏山にはたくさんの薬草・薬木が守り育てられています。
その種類の多様なことと栽培法を探求されてきたことに深く感銘を受けました。
また、宇陀は日本の薬草の里としても知られ、日本を代表する製薬メーカーの創始者が幾人も出られています。
また、別の季節にも訪ねてみたいと思いながら、大和当帰の優しい香りをお土産に家路に着きました。
嵐山店 みさお